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ナショナリズムとグローバリズムの対立:新しい政治的分断【TED】

プレゼンター紹介 Yuval Noah Harari:歴史学者

Chris Anderson:TED代表

配信日 2017年2月
ジャンル 社会・政治
動画の時間 60:07
ポイント 共同主観を構築すること

<要約(2分)>

2017年にトランプ氏がアメリカ大統領に就任して世界に衝撃が走った。

その衝撃とは「『経済のグローバル化』と『政治の自由主義化』が融合すれば地上の楽園が生まれる」という過去から脈々と続いてきたストーリーが、自国中心主義により失われたことである。

現在の政治的分断は冷戦時代における「資本主義/西」と「共産主義/東」の対立ではなく、世界と国家もしくは世界と地域の「外」と「内」の対立である。

この新しい政治的分断に対する解決策は2つある。

ひとつめは、経済のグローバル化を停止して、国家経済に回帰すること。

ふたつめは、政治システムをグローバル化することである。

アメリカの自国中心主義は国内で留まる問題を解決することはできるが、世界レベルで起こる問題ーー環境破壊や技術革新(AIや3Dプリンタによる職の消失)や遺伝子工学が引き起こす生命倫理(バイオエシックス)の問題ーーを解決することはできない。

世界レベルで起こる大きな問題のひとつに「人工知能(AI)が雇用を奪う」ことがある。

人工知能が今後20〜30年の内に数千万以上の雇用を奪い、あらゆる国の経済に混乱をきたす。

これに対応する有力な方法として「ベーシックインカム」があるが、どこからお金を捻出するのか、衣食住そして教育のベーシックラインはどこにあるのかといった議論の余地がある。

さらに、問題のひとつに環境問題の「気候変動難民」がある。

これは砂漠化や海面上昇によりその土地に住むことができなくなった人々を移民として各国が受け入れられるかということである。

これに対応する方法として、ハラリ氏は「忠誠心」という概念を持ち込んでいる。

家族や地域、そして国家を愛するように人類全体を愛して移民問題に対応することを提唱している。

ただ、生存がかかる状態において、人類全体に対する忠誠心という概念を人々が受け入れられるのか、こちらも議論の余地がある。

いずれにしても、世界レベルの問題に対応する方法はグローバルガバナンスしかないことは確かである。

本TEDトークにて、TEDの代表であるクリス・アンダーソン氏が「人類の存在意義とは何か?」という質問をする。

これに対してハラリ氏は「私たちが知る限り “ない” 」と答えている。

そして、「我々は何を望みたいのか?」という質問に対しては、

「真実を知り、現実を理解したいと思うこと。現実を我々の欲求や願いが叶うように変えていくこと」と述べている。

1940年代〜50年代にかけて人々は冷戦の終結は核戦争で終わるだろうと確信していた。

しかし、実際には核戦争が起こることはなかった。

人々は、人間は難題を克服する力を持っている。

私たちが過去の歴史から何かひとつでも学んだとすれば、ものを作り変える能力を得たことである。

科学の力を使い外的環境を征服・支配することにより、私たちは環境を望むものに作り変えてきた。

ただ、生態系の複雑さを真に理解しなかったために環境的な「メルトダウン」に直面してしまい、加えて精神的な充足も得ることはなかった。

もし、私たちが自己の内面の世界を真に理解することなく改変を試みた場合、

もし、心のシステムの複雑さを真に理解しない場合、

自己の内面にも「災害」を引き起こすだろう。

精神面での「メルトダウン」を引き起こすかもしれない。

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