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ライフカクメイ

世界文学

坂口安吾『桜の森の満開の下』の解説|桜の女について

坂口安吾(1906-1955)。新潟市の生まれ。近代文学・戦後文学を代表する無頼派の作家の一人。文体は戯作風。『風博士』で文壇に注目されるも、その後、低迷。戦中『日本文化私観』を書き、戦後『白痴』『堕落論』で一挙に世に出る。 ...
アイデア

美貌のつくりかた

美貌とは、人間の顔の標準的なものであるという。その顔は、ただ凡庸ではあるけれど、不安な印象を受けないものであろう。 これを信用すると、美貌をつくるための方法とは、ひろく世間を見渡して、その時代・社会における、あまたの人間の中間なる...
アイデア

カフェについて雑記

□カフェと云うのはスターバックスが提唱する理念のとおり「第三の場所(サードプレース)」である。「第三の場所」とは、家でもなければ職場でもなく、しかし、くつろげる家のようでいて、はりつめた職場のような、雨の日も、晴の日も、ひとつところ...

井波律子『酒池肉林』の感想

○酒池肉林、それは広大な庭園をもつて、酒で池を造り、干肉で林を飾り、また美女で庭をにぎわせて、その情景をゆつたりと眺ると云つた、権力者の贅沢な自慰である。 ○権力者のかうした贅沢三昧を非難するのは容易ひ。けれども、ふりかえつて現代...
アイデア

スローフード

食事の楽しみ方のひとつは、卓上に並べてある料理を思索することだ。食物の生産から消費まで、その過程は生命の物語である。いったい、美しい物語は料理に妙味を添えるものだけれども、醜悪なる来歴は雑味を加えるものである。それゆえ、腕の立つ料理...
政治・社会

安倍元首相の訃報に接して|七月八日の事件について

安倍元首相のご冥福をお祈りします。 昨日八日、安倍元首相の訃報が報じられたーー奈良県で選挙の街頭演説中、背後から手製の銃を持った男に発砲されて亡くなられた。 非常に残念であり、悲しく思う。 この戦後日本の民主主...
アイデア

優美とは何か|美の沈黙について

理解への欲求は人性の常である。いったい人が闇雲に惹かれてゆく旅も、終えてみれば旅の序はじめである。旅の苦労の果てには爽快な生命力を認めるが、しかし相変わらずの空の下、またも旅に誘われてしまう。 さて、美は、常理を知らない、夢幻...
アイデア

徳川美術館「歌川広重」展鑑賞記

名古屋市徳川美術館で歌川広重展が開催されている。久しく美術館に足を運ぶことのなかった私は、歌川広重と江戸時代とに特別興味があるわけではなかったが、美術鑑賞が私の毎日の読書習慣と思索とに意味を与えてくれるだろうという思いあって、気づけ...
アイデア

紳士とは何か|ディケンズ『大いなる遺産』を読んで

人間はいかにして紳士になるのだろうかと、大いなる遺産のゆくえはさておいて、大いなる遺産を生み出すのだろう人性に、私は引き込まれてしまった。そもそも紳士とは何かと云って、それは蜃気楼のような、虚ろな空想かもしれないのだが、しかし光輝な...

オルテガ|『大衆の反逆』の読書感想|オルテガの政治思想について

ルネサンス、宗教改革、そしてフランス革命のもたらした人間の自由と平等は、ヨーロッパ建国の精神的支柱となり、ヨーロッパの大衆がとまれぬほどの力を与えることになった。意見をもたぬ大衆が社会的勢力の中枢となり、もはや少数の哲人や為政者のみでは世論...
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