こんにちは!
自称「脳トレオタク」のWEBライター松岡です♪
「最近、記憶力が衰えてきた」
「集中力がなくなってきている」
なんてことはありませんでしょうか?
記憶力や集中力は年々衰えるといわれていますが、最近の学説では記憶力や集中力を司る脳は一生成長するともいわれています。
私は記憶力というより、集中力が低下していたときに、
「どうすれば集中力を高めることができるのか?」
と思い、書店や図書館にいき集中力を上げる方法を必死に調べました!
そこで見つけた方法が「前頭葉を鍛える」ということ。
前頭葉を鍛える方法を日々実践していき、確かな効果を感じてきています!
前頭葉を鍛えれば「記憶力」「集中力」、さらに「意思決定力」などが高まり、仕事の生産性も一気に向上するでしょう!!
そもそも前頭葉とは?
そもそも前頭葉とは、顔を正面から見たとき額の裏に属している部位であり、記憶力や集中力に加えて意思決定、注意力、感情を担う役割をしています。
また、前頭葉は脳の最高司令部ともいわれています。
前頭葉の機能が発見されたのは1848年。
アメリカで鉄道関連の現場業務に携わっていたフィネアス・ゲージ(以下ゲージ)という青年がいました。
ゲージが現場業務に携わっていたときに現場で爆発が起こり、その影響で長さ約109センチ、直径約3センチ、重さ約6キロの鉄の棒がゲージの頭蓋骨を突き抜けました。
もっと詳しいイメージは以下のURLへ!
幸い一命は取りとめたものの、事故の前は真面目で礼儀正しい青年であったゲージが、事故のあとに性格が一変して、性格が短気になり暴力的で、仕事を進めるペースも激減したといわれています。
「真面目で礼儀正しい青年が変わってしまった原因はなんであったのか?」という調査が行われました。
爆発の影響で突き抜けた鉄の棒により、ゲージは前頭葉に損傷を負っていたため、「前頭葉の働きが彼を一変させたのではないか?」と考えられ、1848年に前頭葉の働きが「記憶力」や「集中力」「意思決定力」「感情」に関係すると考えられるようになりました。
また、ゲージの例以外にも歩道橋ジレンマという実験が、前頭葉と感情の関係を結びつける証明となっています。
こうして考えると、前頭葉は生きていく上でもかなり重要な役割を果たしていることがわかります。
前頭葉を鍛えるとどうなる?
前頭葉を鍛えることにより「集中力」「記憶力」「意思決定力」「注意力」が向上するといわれており、仕事の能率が上がります。
社会人であれば能率が上がることで部内での昇進の機会が得られることや、学生であれば学習能力が上がり、受験時においてライバルに差をつけることができるでしょう!
また、意思決定力が向上すると、誘惑に打ち克つ力が身につきます。
意思決定の力で、「オヤツは買っちゃダメ!」と自分を制御することができます。
そのため、無駄遣いをしないことやダイエットにも効果的であるといえます♪
さらに、前頭葉は個性を司るともいわれています。
「何かに対してすぐにキレる」「あきっぽい性格」という人は、前頭葉を鍛えることで寛容性が高まり、これらを克服できるのではないでしょうか。
逆に、「前頭葉を鍛えないとどうなるのか?」と疑問に思う方がいらっしゃるかと思います。
1章でご紹介したように、前頭葉を損傷することで「記憶力」「集中力」「意思決定」「感情」にも影響を及ぼします。
そのため、自分の能力に不満が募り自己嫌悪に陥るのではないでしょうか。
以下はWikipediaからの抜粋です。前頭葉についてご参考くださいませ!
前頭葉の障害は様々な現象を引き起こす
精神的柔軟性や自発性の低下。しかし、IQ の低下は起きない。会話の劇的な増加または減少。危険管理や規則の順守に関する感覚の障害。社交性の増加または減少。眼窩前頭野の障害は独特な性行動を引き起こす。背外側前頭野の障害は性的興味の減少を引き起こす
この章のまとめです!
- 前頭葉を鍛えると「集中力」「記憶力」「意思決定力」「注意力」が高まり、仕事や勉強の成果が出やすくなる
前頭葉を鍛える方法
ではいよいよ前頭葉を鍛える方法をご紹介します!
前頭葉を鍛える方法は以下の6つです。
- 我慢する
- 運動する
- 普段しないことにチャレンジする
- 音読する
- コミュニケーションを取る
- 瞑想する
1.我慢する
我慢するというのは、普段1日1,500円で過ごしていたならば、1,000円に抑えてみるなどのことです。
MRI検査では、我慢をすることで、前頭葉の部位が活性化されていることがわかっています。
ただ、一回二回我慢しただけで、すぐに「スーパーサイヤ人」ということはないでしょう。
我慢は筋トレのように繰り返す必要があります。
これは「白質」「灰白質」という話に及びますが、ここでは割愛します。
また、我慢をストレスと感じてはいけません!
動物実験では、ストレスを感じると神経伝達物質や細胞に悪影響を与えることがわかっています。
さらに、ストレスが続くと、側頭葉(前頭葉の下側)にある海馬の働きが抑圧されて、扁桃体という部位が活発になります。
海馬より扁桃体が活発になると、恐怖や不安をつねに感じることになります。
結果としてさらなるストレスを招き、ストレスを感じ続けることになります。
また、ストレスを感じると、特定の脳領域の容量が減少するともいわれています。
そのため、我慢をするときは
「ウォ〜前頭葉の力を上昇させるぞぉぉ!!」
のような感じで、自分自身を鼓舞してください。
余談ですが、著書『7つの習慣』で有名なスティーブン・コヴィー氏はこのような発言をしています。
私的成功なくして、公的成功はありえない
成功の定義はともかく、私は私的成功のことを欲望に打ち克つ(我慢する)ことだと考えています。
2.運動する
運動することも前頭葉を活性化させるひとつの方法です。
運動に関しては、多くの学術論文が前頭葉との関係があることを示しています。
運動に関してはこちらの本がオススメです!
かなり分厚い本です。
タイトルからして運動する気になるのは私だけでしょうか。
また、こちらの動画も前頭葉と運動の関係を説明しています。
私はこの動画が大好きで筋トレする毎にみています!
この動画の話は違う記事でさせてください!!
3.普段しないことにチャレンジする
普段しないことにチャレンジすることは、普段使わない脳回路を使うことを意味します。
これを脳の可塑性を高めるともいいます。
脳をMRIでみたところ、普段しないこと(新しいこと)にチャレンジすると前頭葉が活性化されていることがわかっています。
マンネリ化したことを続けていても、新しい脳回路は築かれにくいです。
「いつもと逆の手でハミガキする」
「左手でノートを取る」
などなど、つねに新しいことを取り入れてみましょう!
4.音読する
こちらに関しても、脳をMRIでみたところ、音読をするときに前頭葉が活発になっていることがわかっています。
音読は脳内で入力(読む)と出力(発声)を短時間で何度も繰り返す必要があり、高度な情報処理能力が求められます。
入力と出力を繰り返すと脳内の連絡通路が強化され、情報の伝達がスムーズになるそうです!
5.コミュニケーションを取る
コミュニケーションを取ることで最も前頭葉を鍛えることができるのではないかと、個人的に思っています。
というのは、私は過去にコミュニケーションを取らない期間を2ヶ月くらい設けことがあります。
そして、2ヶ月の期間が終わってから、驚くべきことに気がつきました。
- 記憶力が弱くなる
- 論理的思考が取れなくなる
- 人とのコミュニケーションが下手になる
③はともかく、①と②の能力がかなり下がったのです。
正確な根拠はありませんが、コミュニケーションを取ることで前頭葉をはじめ、脳全体が活性化することは確実だと思っています。
認知症予防にコミュニケーションを取ることを勧めているのも納得できます。
6.瞑想する
「瞑想」と聞いてインドの修行僧を頭に思い浮かべるのはもう過去の話です。
いまや「瞑想」は Google や Apple などの世界的企業が取り入れており、野球のイチロー選手やサッカーの本田圭佑選手、モデルのミランダカー、歌手のテイラースウィフトといった超一流の人たちもこぞって瞑想を実践しています!
fMRI(磁気共鳴機能画像法)による研究では、長年瞑想していた人の脳とそうでない人の脳とをくらべたところ、瞑想していた人の脳の方が「前頭前野」や「海馬」の神経細胞の密度が増加していたとのこと。
「瞑想」は前頭葉を鍛えることに加えて心身のリラックス効果もあるため一石二鳥です!!
瞑想の方法
ちなみに瞑想の方法ですが、『疲れない脳を作る生活習慣ー働く人のためのマインドフルネス講座』という本によると
- 背すぎを伸ばして座る(坐禅しなくてもOK)
- 呼吸に意識を集中する(5秒間吸って10秒間吐く)
- 雑念が入ってきたら、また呼吸に意識を集中する
と紹介があります。
5分でも10分でも寝る前に瞑想を試してみてはいかがでしょうか。
『1分間瞑想法』という本もありますので、時間がない方は1分間だけでも瞑想を試してみてください!!
【この章のまとめ!】
前頭葉を鍛える方法は以下の6つ。
- 我慢する
- 運動する
- 普段しないことにチャレンジする
- 音読する
- コミュニケーションを取る
- 瞑想する
※「(6)瞑想すること」は2019年6月8日に追記いたしました。
まとめ
この記事では「前頭葉を鍛える方法」をご紹介いたしました。
前頭葉もそうですが、脳に関しては誰もが解明できていない分野であり神秘に満ちあふれています。
(神経科学や脳科学などの学問分野が人気なのはこのためでしょう)
そのため、脳に関することは誰にとっても断言することは難しいです。
脳を鍛える方法を友人や家族にご紹介するときは、「これをやると脳が成長して確実に成績が上がる」などと断言せずに遠回しにご紹介してみてください!
参考文献:
カラー版 ベアー コノーズ パラディーソ 神経科学―脳の探求
脳を鍛えるには運動しかない! 最新科学でわかった脳細胞の増やし方
「東京で学ぶ 京大の知」シリーズ 15(リンク切れ)
疲れない脳を作る生活習慣ー働く人のためのマインドフルネス講座
最後まで記事を読んでくださり、ありがとうございましたm(__)m
コメント
「我慢は筋トレのように繰り返す必要があります。
これは「白質」「灰白質」という話に及びますが、ここでは割愛します。
また、我慢をストレスと感じてはいけません!」
こう文章の繋ぎ方、部分物凄い無神経で他人を不快にさせるよ。
「ここでは割愛します」
いや重要な部分でしょ?省略するなよ。白質や灰白質が筋トレのような我慢とどう関係しているかという、非常に重要な部分でしょ。
A様
ご指摘に関するところの回答ですが、ちょっと遠まわしの説明になってしまいますが、ご承知いただければと思います。
普通人は「ケーキを食べたいけれども、太りたくない」というような矛盾を抱えると、なにか良い方法(第三の道)を探すものです。
こうして、あらゆる創造的なものが矛盾からその解決策が浮かぶように生まれるとします。
我慢とは(字義からして)矛盾です。その矛盾はみずから創造的なものを生むための力となるでしょう。
それが脳の構造を(創造的なものが生まれやすいように)変容させている、その変容させるところが「白質・灰白質」という部位であった。
ここで「なぜ白質・灰白質という場所なのか」という問いは、畢竟「生きること」や「なぜ私は宇宙のここにあるのか」を問うことに等しく、哲学的な話を持ち出すことになる。この記事の構成に合わせることもあり、割愛するべきでありました。
余談ですが、これはどこで読んだことやら、「天才とは大いなる忍耐である」という格言を知ってから、私は我慢というのがすこぶる面白く感じています。