「どうしたら文章力が上達するのか」
「文章を速く書ける技術を身につけられるのか」
このような悩みから、ブロガーを本業として、1時間に8000字を超える超人的な速さで文を書くイケダハヤト氏の『武器としての書く技術』を読んでみました。
本書の内容は、企業のライターであれ、個人のブロガーであれ、文筆家のだれもが勇気をもらえます。文筆家のモチベーションを高めてくれます!今よりも文章力が上達する秘訣が隠されています!
本書に書かれている内容を以下に要約しましょう。
役に立つ情報は誰でも発信できる
たとえば「睡眠」についての役に立つ情報は、インターネットで検索すれば、何百万を超える件数の結果が表示されます。
だれもが何か役に立つ情報を発信することのできる時代では、だれもがかんたんに発信できる情報に価値はありません。
価値を想像するには、いうまでもなく、だれもが発信できる情報と差別化をはかる必要があります。
差別化に必要なのは「個人の経験」
個人の経験(現実的な体験)から生まれる情報はだれもが発信できるわけではありません。その経験の〈感想に〉価値が生まれます。
つまり情報を発信するときは「役に立つ情報」を書くのはもちろんのこと「自分の経験から生まれる具体例」を加えるのが重要なのです。
文筆家は “異質” であること
文章により私という存在を認めてもらうには〈異質〉であることが重要です。
読者の観点とは正反対の観点から描かれる文章を、はじめは読者は「なにを言っているんだ」と著者の観点に怒り、あるいは笑い、驚くかもしれませんが、次第に興味をもってもらえるのです。
いわば〈異質〉であることは「〈炎上〉を狙う文章術」といえます。しかし自分の意見を率直に、ありのままに伝えて、自然に〈異質さ〉が生まれなければ「〈炎上〉を狙う文章術」に価値はないでしょう。
情熱があればネタ切れはしない
「書くアイデアが思い浮かばない」すなわち「ネタ切れ」はブロガーの間に通じる俗語です。
しかし「情熱」があれば、ブロガーに「ネタ切れ」はありえないと著者は主張します。やみくもに走り書きした文章の価値は大抵の場合は低価値であり、時間を浪費するだけです。ネタ切れのときは、素直にさんぽでもしてはるか彼方からアイデア(ネタ)がやってくるのを待ちましょう。
完璧な人はいない
「できる人」ほど文章を書くために情報を多角的に集めて根拠を徹底して追求するのではないでしょうか。
しかし情報を集めることに長たらしい時間を費やせば、文章を書く意欲が失われる場合があります。その結果、文章を途中まで書いて公開できずに下書きの状態が生まれるのです。
「完璧な人はいない」ことを念頭に置けば、文章を書くことに多少なりとも躊躇がなくなります。
一個人が書く文章は、大海原に石を投げ込むようなことですよ。失敗しても大したダメージはありません。文章を恐れずに書き、世界に自分を公開しましょう。
無責任といえば無責任ですが、この文章からは勇気をもらえます。
意見をガンガン発信しよう!
意見を発することを恐れていては終始状況は変わりません。
みずからの確固とした意見をガンガンと発信し続けていれば、想像した価値は積み重なり、個人資産(ポートフォリオ)が知らぬ間に貯まっていきます。
なかなか勇気をいただける本でした。「文章術」というよりは「動機付け」のために読まれたい本です。
武器としての書く技術30万人に届けて月50万円稼ぐ!新しい㊙︎文章術
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