成功者に必要な能力は「やり抜く力」である、そう主張するのは心理学者であるAngela Duckworth氏です。
「やり抜く力」なくしては、いかなる分野であれと成功はありえません。
これは至極まっとうな意見であり、だれもが理解していることです、しかしだれもが「やり抜かない」いや「やり抜けない」現実を指摘しています。
いったいどうすれば成功者に必要な能力である「やり抜く力」を身につけられるのか?
「やり抜く力」とは何か?
<要約>
「超挑戦的な環境に置かれた子どもや大人のだれが成功して、なぜ成功することができたのか」
これについて陸軍士官学校から民間企業までを対象とした幅広い研究調査を行いました。
陸軍士官学校では、どの士官候補生が訓練に残るか、そしてだれが中退するか、民間企業では、どの販売員が仕事を続けて、だれが一番売上に貢献するか、を調査します。
この研究調査から見えてきた結論は、成功者に必要な能力は「IQ」ではなく「ルックス」でもなく「身体的健康」でもありません。
「やり抜く力/Grit」なのです。
「やり抜く力」とは、長期目標に向けた「情熱」と「忍耐力」のことであり、明けても暮れても夢の実現に向けて、目的を達成するために走り続けられる能力をいいます。
「やり抜く力」を育むためには「成長思考」という学習能力は定められておらず、努力により変えられるという信念が必要不可欠です。
「やり抜く力(グリッド)は信念(確信)で身につく
「やり抜く力」を身につけるには、学習能力は定められておらず努力によって改変可能であるという信念を、むしろ確信を持つことが重要ということ。
いいかえれば、信念を曲げないことが「やり抜く力」を身につけることであり、成功者になるために必要な心的態度ということです。
日々目にする耳にする甘い情報は、はじめに決めた強固な信念をやわらかく、もろくさせ、つぎには変形させ、当初の信念さえも思い出せないような状態に陥らせます。この甘い情報に流されない力が「やり抜く力(グリッド)」であり、成功者になるカギなのでしょう。
Grit: The power of passion and perseverance
やり抜く力 GRIT(グリット)――人生のあらゆる成功を決める「究極の能力」を身につける
コメント