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クリティカルシンキングとは?重要性と方法と歴史をご紹介!

クリティカルシンキングの決断

私たちは毎日数多くの決断をする必要があります。

買うか買わないか、試すか試さないか、このプランで大丈夫なのか、昼食はなにを食べるか。

どれも毎回、完璧な決断をすることはむずかしいです。

ときには決断に失敗することもあります。

しかし完璧な決断ではなくとも、失敗をできる限り回避することができ、私たちが望ましい結果を得る確率を上げる方法はいくつかあります。

その中でもとくに効果的な方法がクリティカルシンキングです!

クリティカルシンキングとは?

クリティカルシンキングとは?クリティカルシンキングの定義

クリティカルシンキング(批判的思考)とは

「望ましい結果を得る確率を上げるために “認知的な技術や方法” を使うこと」です。

物事の最適解を導きだす方法でもあります。

● クリティカル/Critical = 批判的な

● シンキング/Thinking = 考え方

ただ批判的になるわけではありません。

「なんとなく良さそう!」という理由で決断するのではなく、考えられる選択肢に対して懐疑的・批判的な態度でアプローチして詳しく調べて決断をします。

クリティカルシンキングを使えば問題がいくらでも解決できるともいわれています!

クリティカルシンキングの定義について

クリティカルシンキングの定義は数多くあります。

そのため、よく使用されている5つの定義をここで整理いたします。

定義 1

クリティカルシンキングとは

信念と行動の指針として、「観察」「経験」「内省」「推論」または「コミュニケーション」により集められた、作られた情報を積極的かつ巧妙に概念化、適用、分析、合成、評価する知的統制プロセス

1987年に第8回クリティカルシンキングと教育改革について国際会議で発表された、Michael Scriven 氏と Richard Paul 氏による定義

このクリティカルシンキングの定義はわかりにくいです。

以下のクリティカルシンキングの定義がわかりやすいかと思います。

定義 2

クリティカルシンキングとは

望ましい結果を得る確率を上げるために認知的な技術や方法を使うこと

科学者であり教育の専門家 Samantha Agoos 氏の定義

定義 3

クリティカルシンキングとは

見かけに惑わされず、多面的に問題をとらえて本質を見抜くこと

著書に『最強のクリティカルシンキング・マップ』『批判的思考力を育む』などがある道田泰司氏の(平易な)定義

定義 4

クリティカルシンキングとは

あらゆる物事の問題を特定して、正しく分析することで最適解にたどりつくための思考方法

Wikipedia 日本語の定義

定義 5

クリティカルシンキングとは

判断を下すための事実の客観的分析

Wikipedia 英語版の定義


このようにクリティカルシンキングの定義は数多くあります。

クリティカルシンキングの歴史は2500年前にさかのぼるため、定義は各地で発展していったのでしょう。

このコンテンツでは最初にご紹介したSamantha Agoos 氏の定義を採用しています。

<クリティカルシンキング>

望ましい結果を得る確率を上げるために “認知的な技術や方法” を使うこと

クリティカルシンキングの歴史

クリティカルシンキングの最も古いとされる歴史は2500年前にさかのぼります。

紀元前400年ごろ、古代ギリシアのソクラテスが用いた「問答法」がクリティカルシンキングの根源です。*1

問答法とは、対話により相手の考え方に疑問を投げかけて、相手の矛盾・無知を自覚させつつ、より次元の高い認識、真理へ導いていく方法をいいます。

時代が明けて、1930年代にアメリカの教育学においてクリティカルシンキングが重要視されはじめました。

それから50年後の1980年代に、アメリカの教育学や心理学などの分野でクリティカルシンキングが関連して作られたとされています!*2


※「会話」と「議論」の中間に位置するのが「対話」です

※デューイが1910年に記した『思考の方法』 から、クリティカルシンキング(批判的思考)ーーデューイの場合は「Refrective Thinking/内省的思考」ーーの用語が使われはじめたとされます

Stanford Encyclopedia of Philosophy

*1 A Brief History of the Idea of Critical Thinking

*2 批判的思考の諸概念 : 人はそれを何だと考えているか?

クリティカルシンキングの力を高めるとどうなる?

クリティカルシンキング(批判的思考)のスキルを伸ばす

クリティカルシンキングの力を高めることで、私たちが望む結果を得る確率を上げられます。

そのため、望む結果が “10kgの減量(ダイエット)に成功” であれば、10kgの減量に成功する確率が上がるでしょう。

プロジェクトを大成功に導きたい!であれば、プロジェクトが大成功する確率が上がります。

望む結果が “お金持ちになる” であれば、お金持ちになる確率が上がるといえます。

クリティカルシンキングは日常生活のほかにも、すべての学問分野・専門分野で重要であると考えられています。

「 “ダイエット” と “お金持ち” と “クリティカルシンキング” に一体なんの関係があるのか?」

と思われている方もいらっしゃるかと思いますが、関係は “” です。

実際にクリティカルシンキングとは、どのような方法なのでしょうか。

クリティカルシンキングの8つの面!認知的な技術と方法

クリティカルシンキング8つの側面

以下の8つがクリティカルシンキングの財団が出しているベースライン(認知的な技術・方法)です!

「企画を出すとき」「資格をとるとき」など、実際になにかを決断するときをイメージすると、よくわかります!

目的:目的をはっきりとさせる。

→ダイエットする目的をはっきり

→お金持ちになる目的をはっきりさせる。

→企画の目的をはっきりとさせる

目的があいまいであると、以下に続く「情報の集め方」「結果の予測」ができなくなります。

8つの面で“目的”が一番重要であるといえます。

 問題:問題点をはっきりとさせる。

問題となっていることを明確かつ正確に述べること。

 情報:情報は正確であるか。

情報源はどこからか。その情報は正しいと言えるのか。いつの情報なのか。

学者の言葉=正しい、と考えてはいないか。

栄養士監修=体に良い、と考えてはいないか。

よく “科学的に証明されている” と使う人がいますが、科学的といっても根拠の段階があります。 関連記事:科学的根拠(エビデンス)のレベルから正しい情報を知る

 解釈と推論:解釈や推論は論理的であるか。

推論とは、(確かには)わかっていないことを推測して論ずること。

なんらかの論理規則に基づいて “既知の事柄” から “未知の事柄” を明らかにすること。

 概念:使っている概念をはっきりとさせ、正しく使うこと。

例:「概念とはなにか?」「どのような考えで “概念” という言葉を使っているか」

使っている概念が曖昧ですと、概念の上に積み上がる事柄がゆらぎます。

 前提:あたりまえのこと、無意識のレベルで考えていることを疑うこと。

例:朝ごはんを食べていないから頭が働かない

→ “朝ごはん” は頭を働かせるのか

例:高血圧だから減塩する

→減塩は高血圧に関係があるのか。塩の種類によるのではないか。

含意と結果:Xをするとどうなるのか。Xをしないとどうなるのか。

含意とは、ほかの主張や真理から論理的に続く主張や真実のこと。

含意は考えから得られ、結果は行動から生じる。

つまり “予測すること” です。

● 視点:物事を見る視点・場所のこと。

見ているもの、それを見ている方法を含みます。

自分の視点の限界を理解すること。バイアスを特定すること。ほかの視点を十分に考えること。

Foundation for Critical Thinking


【クリティカルシンキングの方法のまとめ!】

目的」をはっきりとさせ「問題」となることを見つける。

根拠の高い「情報」を集めて「解釈と推論」が論理的であるか確認する。

概念」をはっきりとさせて「前提」にしていること(当たり前・常識と考えていること)を疑うこと。

考えられることを予測して(含意と結果)、自分の「視点」を再確認すること。

よりシンプルにした方法が以下のTED動画です!

クリティカルシンキングの方法!〜5つのプロセス〜【TED動画】

<クリティカルシンキング5つのプロセス!>

  1. 自分の目的をはっきりさせる
  2. 情報を集める
  3. 情報を利用する
  4. どういうことになるか予測する
  5. 別の観点を探す

この5つのプロセスに従うことで、私たちが望む結果を得る確率を上げます!

1. 自分の目的をはっきりさせる

たとえば「流行りの食生活」を試してみるとき。

試す理由がほかの言葉にまどわされてしまう場合があります。

「 “2週間” でやせる」「 “2週間” で結果が出る」というような言葉のことです。

こうした言葉に私たちは流される傾向があります。

しかし、クリティカルシンキングのプロセスのひとつ

「自分の目的をはっきりさせる」を使うと*

目的:食生活を変える

<はっきり>:体重を減らしたいから!

<はっきり>:栄養をとりたいから!

<はっきり>:食事で体力をつけたいから!

以上の目的がはっきりとします。

つまり “2週間” という言葉に流されずに済むのです。

*TED動画では目的が疑問となっています

2. 情報を集める

自分の目的をはっきりさせていると、情報をカンタンに集められます!

栄養を改善するために食生活を変えようとするならば

  • 専門家にアドバイスを求める
  • ほかの人の体験談を探してみる

このように、自分の目的と “直接” 関係のある情報を集めます。

さまざまな情報を比較検討して、自分の目的に最適な方法を選びます!

3. 情報を利用する

情報を利用するというのは、情報に対して懐疑的になるということです。

たとえば「必ず大金が手に入る」というメールが送られてきたとき。

以下のように懐疑的になります。

  • メールの送り主は真実を語っているのだろうか
  • 大金が手に入るという(超有益な)メールを送ってくるだろうか

  • なにが決断の前提となっているのか
  • 情報に対する自分の解釈は理にかなっているか

というように自分自身に質問を投げかけて、情報に対して懐疑的になります。

4. どういうことになるか予測する

たとえば、選挙戦について。

ある候補者が「私が首相になったら消費税をなくす」と公約するとします。

消費税がなくなるのはうれしいことではありますが、日本という国はどうなるのだろうか、というように先のことを予測します!

予測することで自分の立場や意見が変わり、新しい方法を知ることができます。

5. 別の視点を探す

選挙戦にて、2人いる候補者のうち、どちらの候補者に投票するか決めるとき。

そのときに、対立候補の視点に立ってみます。

なぜ対立候補は人気を集めているのか、対立候補のどこが魅力的なのか、というように。

対立候補の主張に賛成はできなくとも、対立候補が人気を集めている理由を知ることで、自分の視点をより高いところへ移すことができ、最適な決断ができるようになります。

学会这5步,批判性思维应用并不难!

5 tips to improve your critical thinking – Samantha Agoos

この5つのステップは、私たちが望むものを得る確率を上げる手助けをしてくれます!

ロジカルシンキング(論理的思考)とクリティカルシンキング(批判的思考)の違いとは?

クリティカルシンキングとロジカルシンキング

クリティカルシンキングは論理の構成要素を重要視しています。

ロジカルシンキングは論理を重要視しています。

クリティカルシンキングを全体集合と考えると、ロジカルシンキングはその部分集合であるといえます。

ロジカルシンキングは情報・要素を論理的に組み上げて決断します。

たとえば、「ゲームは脳に悪い」という決断をする場合です。

要素:ゲームは頭を使わない

要素:頭を使わないと脳に悪い

決断:ゲームは頭を使わないから脳に悪い

これは論理的ですが、要素が正しいのかどうかはわかりません。

クリティカルシンキングは要素まで疑い決断をします。

要素:ゲームは本当に頭を使わない → 本当?

要素:頭を使わないと脳に悪い → 本当?

決断:実はゲームは〇〇であった!

というように。

ただし、すべてを疑うことはできません。

中には白色・黒色だけではなく灰色のように曖昧なこともあります。

そのため、クリティカルシンキング(批判的思考)にもどこかで見切りをつける必要があるのです。

まとめ

クリティカルシンキング(批判的思考)についてご紹介いたしました。

クリティカルシンキングをまとめると以下のとおりです。

  • クリティカルシンキングの定義はたくさんある
  • 語源の歴史は2500年前にさかのぼる
  • クリティカルシンキングで望む結果を得る確率を上げられる

このコンテンツでご紹介させていただいたクリティカルシンキングの定義は「望ましい結果を得る確率を上げるために認知的な技術や方法を使うこと」です。

私たちが望ましい結果を得るためには、クリティカルシンキングを磨くことが重要です。

もし、なにか決断をするときは、クリティカルシンキングを使い、望ましい結果を得る確率を上げましょう!!

参考文献:

The Foundation For Critical Thinking 

Defining Critical Thinking

A Brief History of the Idea of Critical Thinking 

Stanford Encyclopedia of Philosophy

批判的思考の諸概念 : 人はそれを何だと考えているか? 

学会这5步,批判性思维应用并不难!

5 tips to improve your critical thinking – Samantha Agoos

こうした資料を選び根拠にすることも作り手の取捨選択によるわけです。

つまり根拠は作り手の都合の良いように集められます。

だから私たちは懐疑的な姿勢(クリティカルシンキング)で情報を見つめる必要があるのです。

最後まで記事を読んでくださり、ありがとうございました。

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