こんにちは!
ライターの松岡です。
「オススメの本を教えて!と友達に聞いて、結局その本を読まなかった」という経験は誰もがあることでしょう。
正直にいって、友達にオススメされた本を読まない、あなたが悪いわけではありません。
むしろ、友達のプレゼン能力が下手であるため、あなたに読む気が起きなかったのでしょう。
しかし!
誰かが全力でオススメしている本は、大抵おもしろい本ばかり!
あなたにとっても、その本を読まないのはもったいないことです。
この記事では、プレゼン下手の友人の代わりに、私があなたに「読みたい!」という気を起こさせましょう。
この記事を読み終えたあなたは、本屋さんに足を運んでいるハズです!
そうでなければ、生意気な私のプレゼン能力が下手ということです。
いってみればこの記事は、あなたと私の全力対決、一方的なビブリオバトル!!
あなたが読む気になるか、そうでないか。
読んだことのある本が紹介されていたらごめんなさいね。
始めに
まず始めに、オススメする本を紹介する前に、それぞれの読書経験に基づいて各リンクから各章へとジャンプして頂きたいです!
それにより公正な勝負ができます!!
『読んだら忘れない読書術』 著者:樺沢紫苑
読書初心者でありオススメの本を探しているならば、誰であっても全力で本書をオススメします!!
というのも、読書経験が少ない人は本の読み方を知らない人が大半です。
本の読み方を知らなければ、あなたが良書を読んだことがあるとしても読書が苦痛に感じるなど、せっかくの良書から搾り取れる知識もなく、実生活に活かすこともできません。
そのため、これから読書を始める前には、まず読書する方法を身につけてほしいのです。
いえ、読書する方法を身につける必要があるのです!
本書「読んだら忘れない読書術」は、タイトル通りの「読んだら忘れない読書術」が含まれているほか、読書の効果を最大限に発揮する読書術も書かれています。
まさに読書する方法、本の読み方を身につけることができます!!
もし、私が同僚や友人に「オススメの本を教えて」といわれたら、その人たちの読書経験が少なれければ即答で「読んだら忘れない読書術」といいます。
無理に本を多読するのと、読み方の基礎を身につけてから多読するのでは、
知識の活かし方がまったく違ってきます。
読書経験の少ない人が、本書『読んだら忘れない読書術』を読めば、
「エッヘン、私は多読家です!」とうたっている自己満足野郎と、自己成長において、みるみると差がつきます!
昇進であれ受験であれ、あらゆるところでです。
なぜなら、彼らの大半は本の読み方を知らないのですから。
ただ本を読んでも、いたずらに時間を浪費するだけです。
個人的な話ですが、私はもっと早く本書に出会いたかったです。
はっきりと断言しますが、『読んだら忘れない読書術』を読めば、あなたの人生がガラリと変わります。
ガラリと変わった私の人生の一部をご紹介しましょう!
かつて、私は旅が大好きでした。
休日があれば電車や夜行バス、自転車を使って北へ南へと自由に旅をしていました。
このときは「一生の趣味が旅なんだろうなぁ」と考えていた時期です。
しかし、本書『読んだら忘れない読書術』を読んでから、自分の中にカクメイが起こりました。
「カクメイ!?一体どんなカクメイ?」かと言われれば、読書が大好きになり、旅をする暇があれば読書したいという思考になったことです。
このカクメイで、私の人生が変わりました。
ぶっちゃけた話、私は旅をしていても、観光地の風景をスマートフォンで写真撮影して、その土地の雰囲気を楽しむという、なんの学びもない旅を続けていました。
土地の歴史を知ることもなく、稼いだお金をただただ旅に使います。
当然、なんの学びもない旅を続けていては、久々に会う友人にも「おまえ、相変わらず変わってないな~ハッハッハ」といわれ続けます。
「おまえ、相変わらず変わってないな~」というこの発言をいい換えれば「おまえ、相変わらず成長してないな~」といわれているのとまったく同じです。
発言者の意図にもよりますが、私にとっては屈辱以外のなにものでもありません。
ですが、本を読むのが大好きになると考え方や価値観が変わり、「物事に対するとらえ方」「どんな状況下に置かれても全てをプラスに変える力」が養われます。
そのため、「おまえ、相変わらず変わっていないな~」という発言をこう受け取ることができます。
「そうか。自分はまだまだ成長が足りないんだな。よし、日々努力するぞぉ~‼︎」と。
そんなの私でもできるんだが?と考えている方もいることと思います。
しかし、どんな状況下でもこうした思考を取り続けることは極めて難しいと言えます。
なぜなら、人は体調やモチベーションに簡単に左右されてしまう生き物だからです。
ですが、本を読むことによって強靭な精神力を養うことができ、
どのような状況下でもすべてをプラスに変える思考をとることができるのです。
ここで断言しますが、読書することにはメリットしかありません。
私たちが読書しない理由が見当たらないのです。
なぜ嫌いだった読書が、大好きに変わったのか?
それは、本書「読んだら忘れない読書術」を読んでいただければわかります。
間違いなくわかります。読書が大好きになる理由が。
今よりも確実に、あなたも読者が大好きになります。
しかし、注意点がひとつあります。
それは、今の人生にプラスの変化が欲しくない人は、読まないほうがいいということです。
ぜひ『読んだら忘れない読書術』を読んでみてください!
紹介本 『読んだら忘れない読書術』 樺沢紫苑
『砂の女』 著者:安倍公房
「えっ⁉小説?」
とは思わないでいただきたい!
個人的観点から、読書経験が初心者レベルを超えると本に偏りが出てくると思っています。
社会人であれば、自己啓発書しか読まないという人も増えてきます。
そんな中、現代社会で最強のカギを握るのが小説です!
「えっ⁉最強のカギ?」とはいったいどういうことでしょうか。
現代社会は比喩に満ちあふれています。
何気ない会話も比喩に満ちあふれています。
例えば普段の会話です。
用事を手伝ってくれた友人に
「ありがとう!君は天使だ!」と言う。(隠喩:メタファーとも)
名言を使うときに
「失敗は成功の母だよ!」と言う。(擬人)
テストで100点を取った友人に
「100点とったんだ!すごいね!(ホントは憎たらしい)」と言う。(皮肉)
などが比喩の例です。
現代社会は比喩に満ちあふれていることに気づいてもらえたでしょうか?
えぇ、そうなんです。
現代社会は比喩に満ちあふれているんです。
「で、小説と比喩はいったいなんの関係があるの?」
と思った読者さまもいるかもしれませんね。
小説は比喩の宝庫です。
小説は比喩の宝庫なんです!
比喩まみれの現代社会で生きていくための最強のカギが小説を読むことなのです。
その中で、小説の中の小説
まさに、名作小説といえる小説が本書『砂の女』なのです。
個人的感想を言うと、
本書『砂の女』は、最初の一文から・文を目にした瞬間から
ほかの著書と一線を画していると感じました。
あらゆる点で次元が違っていました。
まず、著者の描写力。
少ない言葉で読者の想像力を最大限働かせる描写力。
決して腰を据えて読んではいないのですが、物語の場面場面が頭の中ですんなりと思い浮かびます。
著者の物語の細部を描写することができる力は、天からの授かりものといえるほどの才能です!
そして、著者の表現力。
語彙が豊富であるとでもいいましょうか。
小説の登場人物を描くとき、語彙という表現力の中核がなければ、人物に深みがでず、我々も愛着が湧きません。
いうなれば、ノッペラボウを思い浮かべて物語を読み進めていく感覚です。
しかし!
『砂の女』の著者である安倍氏はシェイクスピア張りの表現力をお持ちなので、登場人物が際立ち、愛着も湧いてきます!
また、安倍氏は最適なところで持前の表現力を巧みに使いこなします。
それに加えて、日本発信の小説のため私たちには理解しやすいです!
昭和37年に刊行された小説が20以上の言語に翻訳されており、今なお世界中で読み継がれています。
まさに、日本が誇る傑作文学のひとつといえる小説が『砂の女』なのです。
現代社会を読み解く最強のカギである小説。
その小説の中の傑作文学『砂の女』をぜひ読んでみてください。
紹介本:『砂の女』安倍公房
『小論文を学ぶ~知の構築のために』 著者:長尾達也
「小論文を学ぶだとぉ? オイオイちょっと待て、小論文なんて学ぶ必要はないんだが」
といった声が聞こえてきそうです……。
しかし、読書経験豊富なみなさまであれば、
「まずは話を聞いてみるか!」
と思うはずです。勝手ながら私はそう信じています。
第一に、タイトルが『小論文を学ぶ』ですが、内容はじっくり濃密、日本で働くすべてのビジネスマンに読んで欲しい。いえ、地球という閉鎖空間で生きるのならば、誰もが頭に入れておくべき内容が書かれています。
それは、世界観の構築や近代の学問方法論の過ち・誤り、ポストモダンの思考方法、個と公共の問題、普遍性、異文化理解など、人生の指針・主軸を構築するための、人々を導くための方向性とよぶべき内容のことです。
それらの知識が広く深く体系化されており、近代の学問方法論の変遷を知ることもできます。
また、読書経験豊富なみなさまであれば知的好奇心がつよく、読み終えた本の書評を書く、仕事で活かすなどなど、常に活用していこうと考えていると思います。
しかし、自身の世界観(人生の指針・主軸)がなく方向性がブレていると、一貫した考えを持って意見を主張することができず、議論では敗れて、企画は却下されるなど、世界観がないために苦汁を嘗めることになるでしょう。
いわば、世界観はすべての下地です。
本書『小論文を学ぶ』を読めば、ポストモダンの世界観が築かれます。
具体的にいえば、脱中心化やシステム思考(閉じたシステムを1つの全体として捉え、その全体の安定をはかること)、複雑系思考(普遍性を除き、その都度の状況に合った定式を追求すること動態的思考)です。
たとえば、脱中心化には仮想通貨の基盤技術となるブロックチェーンが挙げられます。
開発車は不明ですが、第三者を介さずに取引を成立させるシステムは、中心化というモダン思考の転換ともよべる発明です。
ポストモダンの世界観が築かれていなければ、ブロックチェーン技術の表面的なこと(仲介手数料が安くなる・介入の手間が省ける)しか頭に入りません。
ところで本書『小論文を学ぶ』は三部構成であり、第一部は「小論文の基本的な書き方」、第二部は「世界館の構築(みなさんに読んで頂きたい箇所はココです)」第三部は「難関大学で出題される小論文の問題」という構成です。
第一部では、「小論文の基本的な書き方」と書きましたが、実際は「この問題にはこの書き方」といった甘ぬるい糊塗策を弄した技術の話ではまったくなく、「概念整理」という要約力・速読力はもちろん、著者の意図を読み取る力が飛躍的に上がる力、文章執筆の真髄・本質に迫る技術を習得できます。
第二部の「世界観の構築」はどのような舞台であれ活躍するのであれば知る必要のある世界観を学びます。
第二部では論旨が哲学的になりますが、現代社会に生きる我々は、ルネサンス期から影響を与え続けているデカルト的思考(物心二元論・人文主義)が根付いています。
自然と人間を分け隔て考え、人間中心の世界を築いていこう、もっと人間に目を向けるべきだ、というのがデカルト的思考方法です。
デカルトの方法により近代の技術革新・産業革命の隆盛があったことは確かです。
しかし、デカルトの方法が確立されて、それに加えて後代の哲学者の哲学の影響によって、科学の発展にともなう環境問題や心の問題などが深刻化し、とり返しのつかない事態に陥っている気がします。
第二部の論旨は効率主義・優生思想にまでおよびます。
たとえば優生思想ーーナチ時代、ヒトラーが犯したことは「役立たずは不要」であり「才能がない者は生きる資格がない」など、現代の目でみれば信じられない非人道的な政策を推進してきました。
とはいえ私たちが仕事や学問の優先事項に置いている「効率」も一線またげば優生思想なのです。
なぜ人はあやめてはいけないのか?という疑問さえ浮かぶ世の中です。
このように一線をまたがないために危険な思考あるいは疑問を制御するべき世界観をだれもが構築する必要があります。
こうした思考の根源を知る上で、再び同じ過ちを侵さないためにも本書『小論文を学ぶ』の第二部は絶大な威力を発揮します。
最後の第三部では、実際に問題を解く必要はありませんが、著者の解説を読むだけでも本書の真髄が身体に染み込まれます。これらの問題を読むと、いかに難関大学に通う学生が思慮深く、自身の軸を持っているかが読み取れます。
本書『小論文を学ぶ』は小論文の本ではありません。全社会人必読の「哲学書(入門)」です。『小論文を学ぶ』は、あなたの世界観を間違いなく強固にしてくれます。
物事の本質を見極める目が養われます。
この記事で本書を目にしなければ、いまの社会人はタイトルからして読む機会がなかったと思います。
『小論文を学ぶ~知の構築のために~』おすすめです。
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