「自分とは何か?」
という問いに答えられる人は自分の人生を歩んでいる人である。
自分とは何かを知っていれば、残りの人生を自分のやりたいこと・好きなことに費やすだけであり、人生に迷うこともなく、他人に振り回されることもなくなる。
逆に自分とは何かを知らなければ、ただようクラゲのように人生に迷いさまよい続けることになる。
さて私たちがどこかの学校に入学する前にも、どこか就職や転職をする前にも、なにか起業をする前にも、最初に取り組むべきことがある。
それは、大学の偏差値を知ることでもなければ、大手企業の情報や将来性のある職業の情報を仕入れることでもなく、事業プランを練ることでもない。
何事も最初に取り組むべきことは「自分を知ること」である。
ではどうやって自分を知るのか。
自分を知るために最も効果のある7つの方法を紹介させていただく。
自分を知る必要性
そもそも、私たちはなぜ自分を知る必要があるのか。
その理由は、自分で自分の人生を生きるためである。
自分自信を知らなければ、他人からの言葉や行動に流されたり、周りの流行に流されたりして、次第に「自分とは何か」を見失ってしまう。
人生の迷子にならないために
現代のような高度情報社会においては情報が錯綜している。
そっくりそのまま他人の価値観を受け入れて、その価値観をもとにした人生を歩んでいる人は、情報社会の迷子になっていると言っていい。
他人の価値観の例をあげると、マイホーム・マイカー信仰、理想的な家庭、理想的な結婚、普通の生活、普通のくらし等々。
まったくもって幻想である価値観に惑わされて、私たちは他人の決めた価値観のもと人生を歩んでいるのである。
いっときのブームに突き動かされて、果ては「あれ、私ってなんだっけ」と思う結果にいたるのである。
「自分とは何か」知らなければ本当の意味で人生は安定しない
私たちが人生に求めていることは「お金」でもなく「権力」でもなく「名声」でもない。
私たちは人生に「幸せ」を求めているのである。
その “幸せ” はどこで手に入るのか、というのは人により異なる。
それが自分の価値観であり、その幸せをつかむために「自分を知ること」が重要なのである。
人に影響を与える人も、すべては「自分を知ること」からはじめている。
自分を知る7つの方法
自分を知る重要性がわかっていただけたところで「自分を知る7つの方法」を紹介したいと思う。
自分を知る方法はいくらかあると思うのだが、ここでは私が自分を知るために役立ったことを紹介している。
1. 他者指向をやめること
「あの人は今、何をしているんだろう」というのは、とんでもなくどうでもいい情報である。
人の生活や行動を気にかける人は、自分で自分の価値観を見出せていない人であり、自分とは何か見失っている人といってよい。
まずはこの他人を気にかける「他者指向」をやめるクセをつけなければならない。
2. SNSを削除すること
Line、Instagram、Twitterなどといった誰とでも気軽につながれるツールは即刻削除した方がよい。私は削除している(ブログで使っているのは除く!)
SNSは自分を見失うかつ他者指向に陥るトラップであり、どこまでも滑ってしまう奈落への坂道でもあるのだ。
3. 孤独の時間を増やすこと
親や友人、知人、同僚といった人たちと群れていては、その人たちの価値観を無意識的に取り入れてしまうことになりかねない。
「でも孤独なんて、そんなことできないよ…..」と考えているならば、「じゃあ一生そのままでいるしかない」としか言いようがない。
孤独は、間違いなく、自分とは何か知るために、また自分を見つけるために役立つ。
4. いま私が持つすべての価値観を批判的に点検すること
たいてい私たちが持つ価値観というのは、あやふやな土台の上に成り立っているものであり、少しでもつつかれると、一気に瓦解してしまうのである。
だから、いま私が持つすべての価値観を批判的に点検することは、これからの人生の基盤をつくることに等しいのである。
ところで価値観とは、対象へこだわる度合いのことである。
「結婚」という対象へこだわりのない人は、その人にとって結婚の価値観は低い。
一方で「独身」という対象へこだわりのある人は、その人にとって独身とは価値のあるものとなる。したがって価値観は高い。
端的にいって、この価値観に絶対の度合い・程度はない。
だから他人が決めた価値観というのは自分に合わないことは大いにあるし、自分に合わないことがほとんどである。
そのため、私たちは自分で自分の価値観を見出す必要があるのだ。
自分で自分の価値観を見出す方法|自分を知るために
「自分の価値観」とは、能動的に情報を取得して自らの思考プロセスを経て得たもののことである。
能動的というのは受動的の対義語のこと。
テレビやインターネット、本を通して、無意識的に見たり読んだりして入る情報というのは、受動的である。
「自らの思考プロセス」というのは、自分の頭で考えることである。
それは合理化とは違う。
合理化は、その物事を正当化するための思考プロセスに他ならず、それが正しいことを前提として考えている。
他人が決めたルールに魅力を感じて、その魅力を正当化しても、結局のところ自分を見失うことになってしまう。
だから私たちは「合理化」という思考プロセスの対概念である「クリティカルシンキング(批判的思考)」という思考プロセスを経て自分の価値観を見出さなければならない。
クリティカルシンキングとは前提にあるものをすべて疑う思考のこと。
自分が無意識的に、また常識と受け入れている価値観の前提をすべて疑ってみること。
その根底に横たわっているのは時代や地域、環境があるかもしれない。
かなり長い思考プロセスになるが、それが自分自身を見つめなおすということであり、自分で自分の価値観を見出すということであり、自分を知るということなのである。
5. やりたいこと好きなことをメモにとにかく書くこと
深いレベルで自分を知るためには、自分の無意識・潜在意識に耳をすませる必要がある。
夜寝る前やリラックスしているときに、自分のやりたいこと、好きなことが頭の中にふんわりと浮かんでくるときがある。
リラックスしているときに思いついたり考えついたりしたことは自分が無意識的かつ本能的にやってみたいと感じていることが多い。
このリラックスした時間が「自分を知る」大きな手がかりになる。
思ったこと考えたことは、頭に浮かんではすぐに消えてしまうため、メモをお忘れなく。
6. 興味のあることをとにかくやってみること
人間には浮気の性質がある。
「あれいい」「これいい」といった目に映るモノやコトすべてに興味が出る。
だから “ブーム” というものが存在する。
私は、こうした興味が「自分とは何か?」を知るきっかけとなるのではないかと思う。
自分が直感で良いと思うことには自分の心の奥底に眠っている何か本来的な性質が関係していると言える。
興味のあることをとにかくやってみると、自分が好きなことが次第に判然としてくる。
ただここで注意しておきたいことは、まちがっても他者指向に陥らないことであり、「あれいい」「これいい」と思った価値観を批判的に点検する必要があるということである。
7. 全力で物事に取り組むこと
興味のあることを発見したら、それを全力で取り組むこと。
何事も続けなければ、その物事の本質を理解することは難しい。
全力で物事に取り組むことで「好きなこと」「やりたいこと」「自分とは何か」が次第に見つかるはずである!
自分を知る方法まとめ
- 1. 他者指向をやめること
- 2. SNSを削除すること
- 3. 孤独の時間を増やすこと
- 4. いま私が持つすべての価値観を批判的に点検すること
- 5. やりたいこと好きなことをメモにとにかく書くこと
- 6. 興味のあることをとにかくやってみること
- 7. 全力で物事に取り組むこと
終わりに
ちなみに、私は「自己啓発(他人を意識しない成長)」と「人をワクワクさせること(人の驚いた顔に快感を感じる)」と「あらゆる経験をすること」が好きである。
しかし最後の「あらゆる経験」とは、言ってみれば、秩序のない生き方でデタラメな生き方とも言えて、怠惰な生き方とも言える。
このように興味が出ては試してみて、あらゆる経験をしていては、自分自身を見失っていると私は思った。
「こうした生き方を何か集約できる方法はないだろうか」
と思い考えついたのが「ブログ」であり「コンテンツ制作」である。
ブログであれば、あらゆる経験を「コンテンツ」として集約できて、しかも人をワクワクさせることができ、自分自身を成長させることができる。
私が「自分とは何か?」深いレベルで知ることができたのはブログを続けていたからではないかと思う。
そのため、興味が出てきたことがあれば、それを続けてみるべきである!
次第に「好きなこと」「やりたいこと」そして「自分とは何か」がわかってくるのではないだろうか。
自分とは何かを知り、自分の人生を生きて、他人に惑わされない、強い自分を、そして魅力的な自分を発見しよう!
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