とうとうDuolingoの中国語の学習過程をすべて修了した。
経過した日数は150日間であり5ヶ月間である。
平均して1日30分を超える学習時間をもうけて、中国語を身につけるに励んだ。
Duolingoを使った学習方法で中国語をどれほど身につけられたのだろうか。
その成果を本記事に4技能に区分し、なにができるのかを仔細に記したい。
またDuolingoを使った中国語の学習方法を併記する。
【150日間】Duolingoで中国語を学習して達成したレベル(修了レベル)
すべてのレッスンを150日間で修了するためには、1日30分ほどの時間を設けてDuolingoの学習にとり組む必要があると思われる。
つまり合計4500分(75時間)を学習時間に充てることでDuolingo上の(中国語の)すべてのレッスンを修了する、というわけである。
だいだい75時間をDuolingoの学習時間に充てれば、これこれのことが(中国語で)できるようになる、と考えて以下の4技能を読んでみていただきたい。
1. 中国語のリーディング
2ヶ月前(100日間の学習)とリーディングの能力に著しい変わりは見られず、ホテルやレストランにて用意されている中国人客用のメニューを読める能力が身についている。
2ヶ月前と能力に変わりがないからといって、この2ヶ月間の学習時間は徒労であった、というのはとんだ的外れの意見である。
この2ヶ月間の追加学習によって中国語の文章の骨組みが(文法が)感覚に染み込み、学習内容がたしかに定着し、文章がたやすく想起されるようになるからである。
この一見して徒労とも思われる努力が、リーディングのほかのリスニングやスピーキング等の能力に、たしかに良好な影響を及ぼしているのである!
2. 中国語のリスニング
100日間から150日間にかけて、中国人と会話する機会に恵まれなかった、というよりは積極的に中国人と会話する姿勢を示さなかった、というわけでリスニングの能力は停滞か向上か、あるいは減退しているのかはいざ知らず。
以上の動画の彼女の話すゆっくりとした発音の中国語は聞きとれる。
ところで、そもそも中国人と会話しないなら全く学習は無益であり、もっとほかの意義ある有益なことを学習したほうがよかったのではないか、という人もあるが、これは早計な結論である、といっておきたい。
3. 中国語のライティング
Duolingoでは全言語においてライティングの学習環境がみられない。そのため中国語でも英語でもライティングの能力を伸ばすためには、各自学習ノートをこしらえる必要がある。
私の中国語のライティングの能力は一向に伸びていない……
4. 中国語のスピーキング
Duolingoで学習する中国語は、一般的日常会話、日常生活を過ごすために求められる意思疎通の会話である。
一般的日常会話のスピーキングの能力は伸びるが、友人や愛人、同僚や恋人などその関係において展開せられる親密な会話(スピーキング)の能力はちっとも伸びない。
だから中国語のほかに言語世界を知らない中国人と親密な関係を築くのは不可能といえる。
Duolingoで目にみえて身につけられるスピーキングの能力は、自己紹介や旅行のときに役立つ能力である。
150日間も中国語を学習していると、中国語の文法は自然に身につく。あまり高度ではない文法の文章をつくるときには困らない。そして文法は四技能に共通して役に立つ能力である。
Duolingoを使った6つの学習方法
ただ呆然とした思考停止の状態でレッスンをこなす学習と、好奇心に満ちた遊びごころ満載の状態でレッスンをこなす学習とでは、学習成果に天地の差が開けることになる。これと同じことは学習方法にも言える。
以下の(Duolingoを使った)学習方法は、わたしが効果抜群であると思った方法である。より良い学習成果を求める人におすすめしたい!
1. 音読
音読なくして語学力は向上しない。
まちがって発音すればわたしの言葉は相手に通ずることはなく、またまちがって発音を覚えてしまえばせっかく費やした語学学習が徒労に終わってしまう。
音読により発音を矯正し、可能なかぎり機械の音声をマネすること。
中国語を学習しているなら、おそらく中国人が身近にいると思われる。その人たちに自分の発音をきいてもらい、発音が適当であるかどうかの判断を下してもらうこともおすすめ。
2. 目をつむりリスニング
中国語の文字を読みながらリスニングする、これでは〈リーディング〉によってテキストの理解が進んでいるのか、あるいは〈リスニング〉によってテキストの理解が進んでいるのか判然としない。
中国語で会話するとき、中国語の理解のカギは専らリスニングである。
リスニングの能力によって中国語を理解しているのかどうかを目をつむって確認する、すると、理解していたテキストを目をつむって聴くと理解していなかった、ということに気がつく(ことがよくある)。
3. 効果的な復習
次々にレッスンを修了するだけでは中国語の能力の向上に伸び悩むと思う。
ときどき修了したレッスンにヒビが入ることがある。それはそうしたレッスンの内容の忘却が進んでいることをDuolingoが教えてくれている。
Duolingoの非課金者であれば「1 heart practice」というレッスンを受講して、ハートを獲得しながら過去のレッスンを復習することを推奨したい。
この「1 heart practice」のレッスンも、忘却の進んでいる内容をDuolingoが選んでくれているのである。
4. 暇があればアプリを開ける
頻繁にアプリを開けることは、中国語に慣れ親しむためにも必要である。
私たち現代人は暇があればSNSを開けて、だれぞかれやと互いに連絡を取り合っている。
TwitterやLINEなどのSNSは、たしかに迅速な連絡手段であり便利ではある。しかし時間を節約しているかのように思えるそれらのツールが、かえって現代人の時間を奪いとり現代人を多忙に陥れているのである。
あらゆる些細な出来事をだれぞかれやに報告し、また暇があれば遊びの予定を強引に導入する。そして一人一人の判断力はどんどん鈍化し、1通のショートメッセージには空虚な内容が積み重なり、お互いの(送信者と受信者との)1時間を(1時間をはるかに超える時間を)奪うことになる。
大半のショートメッセージの内容は空虚であるため、その時間は単なる言葉遊びに費やされているだけである。また予定を決めて遊ぶことが、飲み会ばかりであれば、とんだ茶番劇ではあるまいか?
SNSはほぼすべて削除されたい。必要な連絡手段はメールと電話で十分である。「友人と縁が切れる」と悲嘆に暮れる人は、所詮、その友人との友情はSNSのつながり程度で結ばれていたのであろう。人間味のない。つまらない関係なのである。
5. ノートをこしらえる
Duolingoの学習のみではライティングの能力が伸びないことは先に記した。
ライティングの能力を伸ばす方法として、Duolingoの運営者たちもノートをこしらえることを推奨している。
Duolingoで学習した文章をノートへ写す。これにより中国語のライティングの能力ははるかに向上する。
これによりライティングの能力以外の3技能も向上することは言わずもがな。
6. 好奇心の炎を燃やす
あらゆる挑戦には燃えるような好奇心が求められる。燃えない好奇心による挑戦は、いたずらな時間の浪費に終わる。
いかなる理由で中国語を学習するのかは百人百様であるが、好奇心の有無によってあらゆる挑戦は実りある行為になり、花が開きやすくなるといいたい。
150日間(5ヶ月間)中国語を学習して後悔しているか?
中国語を学習することに関しては後悔していない。というのは学習をきっかけに中国について多大な関心を寄せることができ、広大で深遠な世界について学ぶことができたからである。
今後の学習!
中国語の学習に充てていた時間を、今後は理科の学習に充てる。理科が次なる挑戦(30日間チャレンジ)である。
教材はスタディサプリを採用。物理基礎、物理、有機化学、無機化学などすべてのレッスンを修了するつもり。
理科の学習の動機
理科を学習する動機はいくつかあるが、そのうちのひとつは物理の専門書を読みたいこと。また、毎日口にする食物の栄養過程をより詳細なミクロな視点で知りたいからである。
理科の学習を経ることで、中国語を学習して得られたことと同様に、視野を拡大し、より広大でより深遠な総合的判断の能力を上げたい。
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