スマートフォンで手軽に外国語を学習できる無料のアプリ、Duolingo(ドウリンゴ)。
全世界で5億人を超える人たちがDuolingoで語学を学習しており、そのうちの一人のわたしはDuolingoで中国語を100日間(3ヶ月以上)続けて学習している。
100日間Duolingoで中国語を学習して、気がついたこと、また、どれほど話せるようになるのか、わたしのDuolingoの学習方法を本記事で紹介したい!
【100日間】Duolingoで中国語を学習して気づいた3つのこと
その一、3ヶ月の学習で会話可能なレベルへは到達しない!
その一は、書籍のタイトルや広告の宣伝文句にみられる、「3ヶ月で英語がペラペラになる!」とか「3ヶ月で君もネイティブに!」とか「3ヶ月で外国語が話せます!」など、それらがみな嘘八百であることが判明することである。
“話せる” を意思疎通が可能な程度として解釈する、もしくはリスニングは差しておいて一方的なスピーキングが可能であると解釈するならば、これなら3ヶ月で外国語が話せるにちがいないであろう。しかし話は別である。
“話せる” とは、わたしの話し方によって聞き手にストレスを与えない会話一般の程度を示している。この意味においてーー英語でも中国語でもどのような言語でもーー3ヶ月の語学学習では会話可能なレベルには到達しない。
その二、英語力を衰えさせない
Duolingoで中国語を学習すると、提供されている学習環境は英語であるから英語を介して中国語を学習することになる。(※日本語から学習もできるようになっている)
それゆえ中国語を学習するにつれて、知らずして英語力が成長し、なにか英語で表現するときに、その表現が喉元につかえることは減るのである。また、英文と中文とを音読することによって、English用の(あるいは中文用の)舌の筋肉を動かすため、あの長年話さずにいると喉元で濁る、あの汚い発音を避けられる利点がある。
その三、じわじわと語学力が身についている
なにかひとつのテーマを100日間学習する(続ける)と、たしかにテーマについての力が身につくことが判る。
これは筋トレに似ている。100日間筋トレを続けた身体と、なにもせずに100日間過ごした後の身体とを比べれば、一目瞭然とはこのことである。
最近は1日20分〜30分、Duolingoで中国語を学習している。1日20分〜30分だと通勤・通学の時間や仕事の休憩時間、トイレの便器に座る時間やSNSに費やしている時間を学習にあてられる。
つねにわたしたちの身辺にあるスマートフォンを学習に使わない手はない。つまりスマホ学習は、いかなるコンテンツであれ学習を継続しやすい!
そして付言すると、スマートフォンの待ち受け画面(壁紙)を外国語の単語に置き換えるのもおもしろく、わたしは中国の地図を待ち受け画面にしている。
中国の地図(省)をおぼえておくと、中国の話をするときに、きっと役に立つ!
【100日間】Duolingoで中国語を学習して達成したレベル
わたしの過去の日記に『Duolingoで中国語を30日間学習した成果』と『Duolingoで中国語を60日間学習した成果』とがある。過去と現在とを比べると、僅かだが、〈中国語が〉成長したのだと思えてくる。
ちなみに、わたしはレッスンを修了するたびに獲得できるCrownを330個所有している。100日間とはいえ、その学習量はCrownを330個所有したレベルを想定してほしい。
1. 中国語のリスニング
以上のYoutube上で女性が話す中国語は聴き取ることができる(ようになる!)
この緩やかに話される短文の中国語であれば、2ヶ月(crown200個)あれば、聴き取ることのできる段階に到達する。
ところで以上のYoutube上に登場する女性は、ChineseFor.usという英語から中国語を学習するためのサイトの運営者の一人である。Duolingoと並行して学習されたいサイトである。
2. 中国語のスピーキング
この1ヶ月の間、筆者は中国人と会話する機会に恵まれなかっため、スピーキングの成長はわからない。
とはいえ、Duolingo(ドウリンゴ)では音声入力の問題が出題されるため、スピーキングの発音の成長についてはお伝えすることができる。
60日前の発音と比べると、わたしの発音をDuolingoが認識してくれる割合はかなり増えた。スピーキングの発音に関していえば、わたしの発音の精度は進化していると思う。
しかし相変わらず “これ” を表す「这」の発音は認識してくれない。
3. 中国語のライティング
中国語のライティングの学習環境をDuolingoは提供していない。そのため、わたしのライティング力は成長していない。
中国語のライティング力を強めるために中国語のブログをはじめようと思っているが、日本語から中国語へ翻訳するとなると小学生のような文章が出来上がるので抵抗感があり手つかずの状態である。
中国語のライティング能力を高めるためには、Duolingo以外の教材から学習しなければならない。
4. 中国語のリーディング
ビジネス文章は読めない。しかしホテルやレストランのなかで中国語で表記される説明文や注意書を読むことはできる。
また100日間(3ヶ月以上)学習を続けると、意識せずに文法を学習せずとも、無意識のうちに文法が身につく。
無数の中国語の短文に接することで、流れるままに文法をおぼえるようになるのである。
もちろん高度なレベルの中国語を身につけるなら文法学習は必須である。
まとめると全体的には成長している。ただ実のところ中国語の会話の機会に恵まれないため、表現したい言葉を引き出せる力が身についているのかは疑問。
わたしのDuolingoの学習方法
筆者がDuolingoの学習で心がけていることは、以下の2点である。
Duolingoで学習する人の参考になればさいわいである。
1. Read out loud(文章を声に出して読むこと)
Read out loud すなわち音読することで、中国語の文章が長期記憶に留まりやすくなる。
黙読では目によるだけであるが、音読では目と耳と口によっており、複数の感官を活動させるため、刺激的であり、記憶に留まりやすくなるのだと思われる。
中国語のみならず英語をも音読することで英語の発音を強化することもできる。
2. 一つの文字の意味を考える
たとえば中国語の「码/mǎ」は数・番号を表す文字である。
「石」と「馬」とを併せ出来上がった字が「码/石馬」であり、これがなぜ数を表すのかは置いといて、码が数を表すことを知っていると、文章を読むとき書くときに幅広く応用できるようになる。
「电话号码」は電話番号であり、「密码」は暗証番号(パスワード)である。
これは日本語や英語でも同様であり、いま適当に思いついた文字であれば以下が挙げられる。
-然(状態)整然、雑然、泰然、敢然、悄然
-ism(主義)nationalism, populism, eroticism, impressionism
1日20分を100日間。1個のスキルが身につく
学習しようと意気込むのではなく、ただ気楽に空いた時間にアプリを開けてレッスンを受講するだけで外国語の力が身についてくる。ひとつのレッスンの所要時間は3〜5分。外国語の学習は、基礎の段階であれば思考力がほぼ停止した状態でも行える。そのため、学習のための余力を残さずとも、Duolingoでは学習を行えて、外国語を身につけることが可能である。
外国語の学習ではなくても、あるいは数学や歴史、あるいは音楽やダンス、あるいは読書や筋トレなど、空いた時間になにか物事に挑戦すれば〈程度はどうあれ〉一個のスキルが身につく。
暇なときには、気楽にDuolingoでも開いてみては?
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