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2020-06

アイデア

告白したい人|告白するかどうか迷える人へ

「あたって砕けろ」「やらずに後悔するよりやって後悔する」といった定型フレーズは、無思考で、無責任な、じぶんは無害な立場にあるものの愚言であるといっていい。 告白というのは、どうしてもそれをせざるをえない状況に立...

ジョン・スタインベック|『はつかねずみと人間たち』の要約と感想

1937年にアメリカで出版された『はつかねずみと人間たち』(原題:Of Mice and Men)はジョン・スタインベック(1902-1968)による悲劇的短編小説である。失業者であふれる世界恐慌を背景にカリフォルニア州サリーナス地...

トーマス・マン|『だまされた女』の要約と感想

『だまされた女』(原題:Die Betrogene, 1953年発表)はトーマス・マンが77歳のときに執筆をはじめ翌年に完成させた短編小説である。〈芸術家的性格〉と〈市民的性格〉との対立構造が娘のアンナと母のロザーリエに描かかれる。...

コレット|『シェリの最後』の要約と感想

『シェリ』の続編である本作『シェリの最後』(原題:La Fin deChéri, 発表:1926年)は、『シェリ』の執筆時(1920年)には予定されていなかった。 岩波文庫の解説によれば、著者のコレット自身の実体験が反映されて...

コレット|『シェリ』の要約と感想

1920年に発表された『シェリ』はフランスの作家シドニー=ガブリエル・コレットの四十七歳のころの自伝的小説である。 生活態度が洗練された野獣のような二十五歳の美男子シェリと、かつての高級娼婦であり恋愛の熟練者である四十...

プロスペル・メリメ|『コロンバ』の要約と感想

1840年にフランスの月刊紙《レヴューデドゥモンド》に出版された『コロンバ』は、プロスペル・メリメ( 1803- 1870)による復讐(ヴァンデッダ)が主題の短編小説。 小説家であり歴史家・考古学者でもあるメリメが、皇...

コレット|『学校のクローディーヌ』の要約と感想

1900年に発表された『学校のクローディーヌ』(原題:Claudine à l'école)はフランスの女性作家コレットの女学校時代の思いでをつづった学園小説である。本作はコレットの夫ウィリーの著名により当初発表されたが、これはコレ...

コレット|『青い麦』の要約と感想

1922年に発表された『青い麦』(原題 : Le Blé en herbe)は、フランスの女性作家シドニー=ガブリエル・コレット(1873 – 1954)による小説である。 肉体の交わりを目的とした恋愛経験の豊富な人では理解で...

コレット|『牝猫』の要約と感想

1933年に発表された『牝猫』はフランスの女性作家コレット(1873-1954)による短編小説である。 コレットは20世紀フランスの文壇の女王ともいわれており、1948年にはノーベル文学賞の候補者ともなった。小説よりも激しい波...

アルフレッド・ド・ミュッセ|『ガミアニ夫人』の要約と感想

1833年、フランスで出版された『ガミアニ夫人』は、ロマン主義作家のアルフレッド・デ・ミュッセ(1810ー1857)の22~23歳のころの作品である。出版当初は匿名であったが、のちに著者がミュッセであることが判明した。19世紀に最も...
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