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クリスマス・イヴの出来事

カーテンを開いてみると雪景色であった。この地域では雪が積ることは稀である。近所の柊や椿の生垣などは雪に覆われて、夏空の浮雲のようになっている。子どもは早朝から雪を丸めて投げあったり、雪だるまの大きさを互いに競ったりして、楽しんでいる...
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美貌のつくりかた

美貌とは、人間の顔の標準的なものであるという。その顔は、ただ凡庸ではあるけれど、不安な印象を受けないものであろう。 これを信用すると、美貌をつくるための方法とは、ひろく世間を見渡して、その時代・社会における、あまたの人間の中間なる...
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カフェについて雑記

□カフェと云うのはスターバックスが提唱する理念のとおり「第三の場所(サードプレース)」である。「第三の場所」とは、家でもなければ職場でもなく、しかし、くつろげる家のようでいて、はりつめた職場のような、雨の日も、晴の日も、ひとつところ...
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スローフード

食事の楽しみ方のひとつは、卓上に並べてある料理を思索することだ。食物の生産から消費まで、その過程は生命の物語である。いったい、美しい物語は料理に妙味を添えるものだけれども、醜悪なる来歴は雑味を加えるものである。それゆえ、腕の立つ料理...
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優美とは何か|美の沈黙について

理解への欲求は人性の常である。いったい人が闇雲に惹かれてゆく旅も、終えてみれば旅の序はじめである。旅の苦労の果てには爽快な生命力を認めるが、しかし相変わらずの空の下、またも旅に誘われてしまう。 さて、美は、常理を知らない、夢幻...
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徳川美術館「歌川広重」展鑑賞記

名古屋市徳川美術館で歌川広重展が開催されている。久しく美術館に足を運ぶことのなかった私は、歌川広重と江戸時代とに特別興味があるわけではなかったが、美術鑑賞が私の毎日の読書習慣と思索とに意味を与えてくれるだろうという思いあって、気づけ...
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紳士とは何か|ディケンズ『大いなる遺産』を読んで

人間はいかにして紳士になるのだろうかと、大いなる遺産のゆくえはさておいて、大いなる遺産を生み出すのだろう人性に、私は引き込まれてしまった。そもそも紳士とは何かと云って、それは蜃気楼のような、虚ろな空想かもしれないのだが、しかし光輝な...
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荘子の音楽観|思想と文体と音楽との類似性

「人の自然な生まれつきを失わせるものに音楽がある」。道家の荘子(紀元前369年頃 - 紀元前286年頃)によると、音楽は五つの音階が耳をかき乱してものを聞きとれないようにさせる、という。また同じく道家の老子によると、感覚的な欲望にと...
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作品における神獣の存在意義について

思うに、作品における神獣の存在意義とは、はなはだ人間中心的な解釈だが、それが「読者の存在感覚を満たす適当な対象」ということである。神獣という存在の疑わしいおぼろげな対象は、何かを読みて相対的に存在感覚を得られる人間に、その答えの既得...
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日記とは何を書くものか|日記の書き方と内容について

私は都会から田舎へ越してから毎日、日記をつけている。しかしその日記の内容をふりかえりみると日常のありふれた生活が書かれているだけである。その無味乾燥さに反省の機会を得、日記とは何を書くものかその断案をここに記す次第である。 ...
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