文学の旅に行きませんか

新しいことへ挑戦を

詳しく知る

2022-03

アイデア

紳士とは何か|ディケンズ『大いなる遺産』を読んで

人間はいかにして紳士になるのだろうかと、大いなる遺産のゆくえはさておいて、大いなる遺産を生み出すのだろう人性に、私は引き込まれてしまった。そもそも紳士とは何かと云って、それは蜃気楼のような、虚ろな空想かもしれないのだが、しかし光輝な...

オルテガ|『大衆の反逆』の読書感想|オルテガの政治思想について

ルネサンス、宗教改革、そしてフランス革命のもたらした人間の自由と平等は、ヨーロッパ建国の精神的支柱となり、ヨーロッパの大衆がとまれぬほどの力を与えることになった。意見をもたぬ大衆が社会的勢力の中枢となり、もはや少数の哲人や為政者のみでは世論...
日本文学

真野さよ|『黄昏記』の読書感想|逃れられない「老い」と「介護」という問題

何事も虚むなしいものだと決めてかかって世界を眺むれば、どんなに新鮮な出来事でも忽たちまちに色褪せてしまう。ひとたび虚しさが意識されると、世界は演劇のように台本にしたがって進行するようで、いかなる悲劇的事件も、舞台進行に欠かせ...
タイトルとURLをコピーしました