日本文学坂口安吾|『堕落論』の読書感想|現代日本が堕落する必要はあるのか? 必要から生まれた言葉は純粋で、代用としての言葉以上に何かを物語るものである。坂口安吾の文体は奇妙で道化のようであるが、それがたわいもない細工物に堕していないのはどうしても書かねばならぬことで、書く必要のあることだからである。 ... 2022.02.24日本文学本社会
アイデア荘子の音楽観|思想と文体と音楽との類似性 「人の自然な生まれつきを失わせるものに音楽がある」。道家の荘子(紀元前369年頃 - 紀元前286年頃)によると、音楽は五つの音階が耳をかき乱してものを聞きとれないようにさせる、という。また同じく道家の老子によると、感覚的な欲望にと... 2022.02.10アイデア本言語音楽
アイデア作品における神獣の存在意義について 思うに、作品における神獣の存在意義とは、はなはだ人間中心的な解釈だが、それが「読者の存在感覚を満たす適当な対象」ということである。神獣という存在の疑わしいおぼろげな対象は、何かを読みて相対的に存在感覚を得られる人間に、その答えの既得... 2022.02.03アイデア言語