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ストーカー発見!




先日に「ストーカー」を発見した話をしたいと思う


雨上がりの夜の出来事だった。

うす暗く、人かげのない道路にて、小太りの全身を黒で覆った男が一人、ひそかに誰かを観察するかのように、電柱に身を隠しながらスマホで時間をチェック(?)している。

その様子は「かくれんぼ」するときに鬼がいつまで経っても見つけてくれないから、鬼の様子を確認すべく隠れた場所から顔だけニョキッと出すさまである。

まさに物語に登場する女性の後をつける「ストーカー男」そのものであった。

サイクリングの帰り道にわたしはその男と出くわした。

出会い頭、いかにも怪しいと思い、その男をじっと見つつ、自分は直感から(この男まさか、ストーカーじゃないのか⁉︎)ということが頭の中に浮かんだ。

直感で「ストーカー男」が自分の頭の中に浮かんだ理由は、この前日にストーカーを題材にした漫才を偶然にも見ていたからである。

自転車のブレーキをかけて、ゆっくりと走行しつつ、男の全身をなめまわすようにながめた。

いかにも怪しい。

そして男の目線の方向、道路の前方に目を向けると、なんと女性が一人、そこに歩いているではないか!

(なんてこった!)

(コレはまずいことだぞ!)

(本当にストーカーじゃないか!)

と、そう思った自分は、前方にいる女性にストーカー男の存在を、女性に迫っている危険を知らせざるを得なかった。

自分は、ストーカーらしき男を後にして、女性の歩いている道路の前方まで自転車をこぎはじめる。

しかし女性の近くまでは来たものの、すぐに声をかけるのはやめて、女性をスイーっと通し過ぎることにした。

というのは、背後にいるストーカー男の存在感が冷んやりと自分に伝わったため、ちょっと脅えてしまったからである。

それに加えて、女性がストーカー行為に気づいて、ストーカー男に対する警戒心がより一層と強まることがストーカー男にわかってしまえば、ストーカー男のストーカー行為が巧みに激化するという危険性が、自分が声をかける行為の先に潜んでいたからである。

女性を後にして、さらに道路の前方にある曲がり角のある場所にて2人から隠れるようにして、女性を待ち構えることにした。

少しだけ道路の説明をすると、この道路は一方通行路であり、三車線ある大通りから左に曲がって入った裏道のような場所で、道路の幅は5mほどある。

見通す限りに信号はない。

さてこのとき、まだ自分は、その女性の顔を見てはいなかった。

(一体どんな顔をしているのだろうか)

(ストーカーされるくらいだから相当な美女なんだろうか)

(もし背後にいる人が女性の友達だったら…とんだ笑い種じゃないか)

などということを頭の中に思い浮かべて、女性を待ち構えていた。

足音が聞こえてくる。

うす暗く、何もない場所で女性を待ち構えている自分は、ほかの人からは怪しい人物に思えたに違いない。

幸いにも、この道路に人影はない。

スマホを触るふりをしながら、辺りを見渡す。

左横にはゴミ捨て場がある。

足音が大きくなる。

いよいよ女性の姿が見えてきた。

女性の登場である!

のんびりと、カサを持ちながらリズムよく、とぼけたように歩きながら、開かれた曲がり角のある道路の場所まで女性はやってきた。

じっと観察してみると、下を向いていた女性の年代は、どうやら大学生くらいである。

女性は曲がり角を通り越そうとしていたので、すかさず自分は早く声をかけなければという焦燥感にかられた。

(さぁ声をかけろ自分。声をかけるんだ!)

という正義の心の声が、自分を行動に移させて、“ひっそりとした声で”自分は女性に向かって声をかけた。

「ねぇねぇねぇ!」

女性は無視する。

女性の耳に正義の声は届かなかったのだろうか。

“ひっそりとした声で”話しかけた理由は、やはりストーカー男の存在感ゆえである。

そこで私はまたもひっそりとした声でこう発した。

「ねぇねぇねぇちょっとちょっと!」

またも女性は無視する。

このとき女性は明らかに自分の声に気づいているものと思われた。

なぜなら、女性はイヤホンをしておらず、あたりは深閑としており、自分の声はたとえひっそりとしていても、よく響いており、20mほど後ろにいるストーカー男にも届きそうな声量であったからである。

したがって、自分の声が女性の耳に届かない可能性はなかった。

聞こえていない可能性があるならば、リズムよく歩く女性が自分の世界に没頭しているだけである。

何も言葉が出てこないため、とにかく気を引こうと

「ねぇねぇねぇちょっとちょっとマジでマジで!」

という。

ようやく女性はコッチを向いた。

自分はそこではじめて女性の顔を見たのである。

私が持つストーカー「疑惑」は正真正銘に「確信」へと変わった。

その見開かれた光る目、整った隙のない気高い鼻、うるおいのある艶やかな唇、あたりのうす暗さにまるで対照的な白い肌、文句のつけられない丸みを帯びた細い輪郭、トレンドにのっとったアッシュグレーのセミロングヘアー、前髪はおでこの真ん中で二分されている。

彼女は、間違いなく女性ファッション誌の一面を飾れるほどの美貌であったのだ!

美しさに迫る野獣、ストーカー男の存在を女性に早く知らせなければならない。

そして自分はこう言葉を続けた。

「あんた、つけられてるよ!まじで。後ろ見てみぃ」

そういうと、女性はとくに驚いた表情を示さずに、後ろにチラと目を向ける。

このとき自分は曲がり角にいたため、ストーカー男の存在を見ることはできなかった。

ストーカー男は巧みに電柱の影に身を隠して女性の目を欺くことに成功したのだろうか。

女性は誰もいないよという当惑した様子のアヒル唇をした表情を浮かべている。

…嫌な汗が出てくる。

途端に自分の行為が恥ずべきことに思われた。

二の句をうまく告げずにいた自分は

「とにかく気をつけた方がいい。あんたつけられてるみたいだから」

と、そう言い残して、その場を立ち去った。

去り際に「ありがとうございます」という女性の声が聞こえた。


今日の女性の様子からすると、ストーカー男に心当たりがない様子であった。

今日見たストーカーは紛れもなくネチッこいタイプであり、犯罪に手を染める(ストーカー行為そのものが犯罪)タイプである。

このタイプのストーカーは知らぬ間に家に不法侵入していることがあると思われる。

ストーカーに心当たりがなくても、学校や仕事の帰り道に、一度だけ後ろを振り返ってみてほしい。

そこには野獣の存在を感じるかもしれない

用心しよう。

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